医療保険に加入している人
保険会社に勤めている人
病気に不安がある人
日本一わかりやすい『 先進医療 』
先進医療とは・・・
高度な医療技術を用いた治療法や技術、その他療養のうち、公的医療保険の対象になっていないもので、有効性や安全性について一定基準を満たしたものです。
「先進医療」とは、厚生労働大臣が認める医療技術で、医療技術ごとに適応症(対象となる疾患・症状等)および実施する医療機関が限定されています。また、厚生労働大臣が認める医療技術・適応症・実施する医療機関は随時見直されます。
とまぁなんやかんや言うてますが要するにお試し段階の治療法ということです。
また大切なのはそれに係る費用は全額自己負担となることです。
本来、通常の病気やケガで病院に行った場合まずは受付で「健康保険証出してください」と言われますよね??
そう「健康保険証」という魔法カードがあれば通常 7割引きで治療が受けられる ことになります。
10万円の医療費だった場合 ⇒ 3万円の支払いでOK!
100万円の医療費だった場合 ⇒ 30万円の支払いでOK!
・・・と思いきや、ここで魔法カードの特殊効果発動!!
【 高額療養費制度 】
7割引きになったあとの月の医療費が一定金額(年収によって違いあり)を超えたときに発動。決められた計算式によって国がほとんどの医療費を負担してくれるのだ!!
年収目安 | 一定金額 | 多数該当 |
~370万円 | 57,600円 | 44,400円 |
370~770万円 | 80,100円 | 44,400円 |
770~1,160万円 | 167,400円 | 93,000円 |
1,160万円~ | 252,600円 | 140,100円 |
一定金額を超えたらちょっとだけ追加で自己負担はありますが微々たるもの。
つまーり!!
年収500万円の人が1ヶ月の医療費100万円かかったとしても実際に支払う金額は
80,100円+α で済むのです!!9割以上を国が負担してくれることに同義!!
しかも直近1年以内に3回以上特殊効果を発動した場合4回目以降の上限は44,400円に!!
実は日本の健康保険制度はかなり手厚いのです。
と、話が少しそれましたね。
この魔法カードは使用に条件があり今回の記事のテーマである『 先進医療 』では一切使えません。
だからこその “ 全額自己負担 ” であり医療保険で備えとくべきNo1の存在なのです。
通算2,000万円までは民間保険で備えることができる
どこの民間保険会社で入ってもだいたいこの上限は同じです。
通算なのでたとえば30歳で先進医療を受け500万円を使い、その後40歳、50歳、60歳と計4回受けると2,000万円となりますのでそれ以降は保障を受けられないということになります。
医療保険に加入していて先進医療の特約を付けている人はまずその掛け金を見てみてください。
月々100~200円ほどじゃないですか??
そうなんですジュース1本分くらいの値段で備えることができるのです。
なので絶対に入っておくべきです。
たーだーし!!!!
掛け金が安いということはどういうことかと言うと ほとんど使うケースはない ということです。
『 先進医療 』を受ける一般的な流れ
①患者側が治療を希望する
②医師が治療を受ける必要性と合理性を認める
③医師の説明に納得し同意書に署名する
④いよいよ先進医療
わかりますか??患者側が治療を希望するとありますよね?受けるみなさんが調べて知ってお医者さんに「これ受けたいんですけど!!」って言わなきゃいけないんです。
しかもそれを認めてもらう必要もあります。
さらに言えば先進医療を受けられる病院は限られていますから狭き門なわけです。
それでいて治る保証はありません。
とある人がこんなことを言っていました。
「お金持ちは最先端の治療とか受けられていいよなぁ」と。
これ正しいようで正しくありません。
確かに外国では貧困層の人たちがまともな医療を受けられず、さらにはまともな食事すらできない人たちが多くいます。でもことこの日本国民においては別です。
社会保険という制度に守られているうえ民間保険の特約で2,000万円までの治療なら手出しせずに受けることができます。
かなり平等に権利をもらえていると言っても過言ではありません。
また【 先進医療 = 治る確率大幅UP】という認識も大間違いです。
先進医療とはあくまで保険適用までの通過点です。しっかり効果が認められるものは保険適用(つまり7割引きの魔法カードの対象)となり先進医療という枠を卒業していきます。
先進医療はあくまで 大金を払って実験的な治療を行う という認識をしておいてください。
先進医療の中で有名なものに、
がん治療の《重粒子線治療》や《陽子線治療》といったものがあります。
従来の手術や抗がん剤治療は “ 悪 ” という認識を持っている人さえいます。
でもそんなことはありません。
手術や抗がん剤治療は先進医療とは比べものにならないほど実際にがん罹患者が治療として利用し効果があり認められてきたからこそ現在保険適用となっています。
繰り返しになりますが、
先進医療 = お金持ちしか受けられない = 高いお金を出さないと病気は治せない
という方程式は成り立ちません。
その認識をぜひ間違えないようにしてください。
医療保険に先進医療特約を付けて
「 これがあれば私は芸能人なみの治療を受けることができるのよ 」と鼻高々になっている方もいらっしゃるようなので正しく認識してくださることを祈ります。
まとめ
結局、先進医療はダメなの?ってことなんですがダメじゃないです。
●医療保険は加入すべき
●先進医療特約は付けるべき
という考えも変わっていません。
大切なのは2点。
①先進医療に関して正しく理解すること( 万能治療ではないこと )
②未来に備えて選択肢を広げておくこと
⇒先進医療を受けられない、ではなく受けられるけど受けないと言えるようにしておくこと
だと思っています。
以上、みなさんの参考になれば幸いです。
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